十和田ホテルは､国際情勢の緊迫などで幻となった昭和十五年の東京オリンピックを前に、日本を訪れる外国人観光客のための宿として政府の要請で建てられ、昭和天皇、皇后両陛下、また各皇族方をはじめ吉田茂元首相やライシャワー元駐日大使など、数多くの各界知名人が宿泊したことでも有名なホテルです。
秋田県が昭和11年に着工、13年に完成し,昭和14年にオープンした歴史と伝統のある当ホテルは当時の秋田・青森・岩手三県から宮大工八十名を集めて技術を競わせ作られた、日本三大美林の天然秋田杉の巨木を巧みに配した木造三階建てで、外壁は杉の半丸太が張りつめています。また、各部屋の床の間、天井、格子戸などの意匠も一つ一つ異なっていて、それぞれが年を重ね独特の光を放っている姿は､訪れる人々に驚きと感動を与えてくれます。さらに全50室、どの客室からも十和田湖を眺望することができ、十和田湖があたかもホテルの庭であるかのようなたたずまいとなっています。
当ホテルへのアクセスは、車の場合、東北道 十和田ICから国道103号を経由して国道454号へ　約50分です。飛行機をご利用の場合、各空港から十和田湖方面への直通の　公共交通機関はありませんのでレンタカーの利用がおすすめです。