岩木山神社は、岩木山のふもとの百沢に建つ神社です。奥宮は、岩木山の山頂にあります。創建は780年で、1091年に現在の場所に社殿が遷されました。江戸時代に、津軽藩の歴代藩主により建立された、青森県産のヒバを使った拝殿、楼門、本殿などは、国の重要文化財に選ばれています。「下居宮」（おりいのみや）とも呼ばれる本殿は、全面黒漆塗りで、正面に金色の昇り龍と降り龍の飾りがつけられた、シックでいながら豪華さを感じる建物です。本殿や拝殿などの極彩色の彫刻が見事なことから、日光東照宮に対して「奥の日光」と呼ばれることもあるそうです。岩木山神社の御祭神は、顕國魂神（うつしくにたまのかみ）、多都比姫神（たつひひめのかみ）、宇賀能賣神（うがのめのかみ）、大山祇神（おおやまづみのかみ）、坂上刈田麿命（さかのうえのかりたまろのみこと）です。縁結びや金運、開運などにご利益があるといわれています。岩木山神社の近くには、神経痛、リュウマチ、五十肩などに効く百沢温泉郷があります。宿ごとに泉質が異なるので、「湯めぐり手形」を購入して、いくつか温泉の入り比べをするのもおすすめです。