松山城は、江戸時代に建てられた天守が残る「現存12天守」の1つとして知られている城です。加藤嘉明（よしあき）が城主だった1602（慶長7）年に建築がはじまり、嘉明が会津へ異動になる1627（寛永4）年に大部分が完成します。その後、落雷による火災などがあり、1854（安政元）年に現在の天守が再建されました。松山城の天守は、標高132ｍの勝山山頂に建っています。歩いて登れるルートもありますが、伊予鉄道市内電車「大街道」電停から松山ロープウェー商店街を通り、ロープウェイやリフト経由で8合目の長者ヶ平（ちょうじゃがなる）まで行くルートがおすすめです。高さ約30ｍの天守の最上階からは、松山市内が一望できます。天守の内部には、加藤嘉明が身に付けたといわれる甲冑も飾られているので、お見逃しなく。天守のある本丸広場は、桜の名所としても知られています。スマホユーザーの方は、ＡＲ（拡張現実）アプリ「攻略松山城」の英語版をインストール後、各所に設置されているマーカーを読み込ませれば、射撃の様子などを動画で見ることができます。