伊佐爾波神社は、1000年以上前に創建された、心願成就、縁結び、安産などにご利益があるとされる神社です。伊予鉄道市内電車「道後温泉駅」から徒歩約5分の場所にあります。もともとは、仲哀天皇・神功皇后が道後温泉を訪れた際に滞在された場所（現在の道後公園）に建っていましたが、湯築城の建設にともない、現在地に移転しました。現在の社殿は、京都の石清水（いわしみず）八幡宮をモデルとして、松山藩3代藩主・松平定長（さだなが）が1667年に建てたものです。伊佐爾波神社と同じ八幡（はちまん）造りでできた神社は、日本中に数ヶ所しかありません。八幡造りは、2つの社殿を前後につなげて1つにしたものを指しますが、伊佐爾波神社では3つの社殿をつないでいます。朱塗りの社殿や華麗な彫刻は、見る者を圧倒します。社殿に行くには135段の急な石段を上る必要がありますが、宝厳寺方向から向かえば、少し楽に歩くことができます。足に自信がない方は、タクシーやレンタカーを使うと、社殿裏の駐車場に停めることができます。伊佐爾波神社では、神の使いといわれている鳩をかたどった鳩笛・福笛（「福」と「（笛を）吹く」をかけている）をお土産として購入するのも良いかもしれません。