道後舘は、道後温泉街にある、1989（平成元）年オープンの旅館です。国立新美術館などで知られる建築家・黒川紀章氏が設計を手がけたため、和風でいながら、モダンな雰囲気も感じます。ロビーに赤い橋が架かる川や滝があるなど、どこか遊び心が感じられる宿です。お部屋は純和風や民芸調などいろんなタイプから、お好みで選べます。7階の全9室は、すべて趣の異なる露天風呂付きのお部屋です。3階には庭園付きの貴賓室もあります。庭園には数寄屋造りの茶室「儒安堂」があり、毎晩お茶の先生によるお点前体験が行われています。道後温泉から引き湯した大浴場では、あつ湯とぬる湯が選べるので、熱い温泉が苦手な方も利用しやすいです。他に、打たせ湯や寝湯などもあります。館内には、「道後オンセナート2018」で制作された写真家・浅田政志氏の「鷺の恩返し」が常設展示されています。この作品は、「足を怪我した白鷺が道後の湯に足を浸すと傷が癒えた」という白鷺伝説をヒントに制作された作品です。