郡上八幡城下町は、古い町並みが訪れる人々の心を癒す奥美濃の小京都です。中には13の寺院があり、桜や紅葉など季節ごとの風景が楽しめます。張りめぐらされた水路は、現在でも地元の人々が野菜や果物を冷やすために生活用水として使っています。郡上八幡の城下町は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。職人町、鍛冶屋町の家並みの特徴は、うなぎの寝床と呼ばれる家の間口が狭く奥に長い造りになっています。隣家との境に袖壁といわれる仕切りがあるのも特徴です。袖壁は家屋を支えるだけでなく、家事の延焼を防ぐ目的で取り付けられています。柳町は、江戸時代には中級藩士から下級武士が住む町でした。柳町でも連続する袖壁を見ることができます。柳町にある郡上八幡博覧館では毎日本場の郡上踊りの実演を見ることができます。郡上八幡の城下町は保存だけでなく、現在も町並みを残していくために生活している人々がいることが、歩いていると感じられます。