豊国神社は通称を千畳閣といいます。宮島では最も大きな木造建築物で入母屋造りの大伽藍となっており、千畳閣の名前は、857畳もの畳を敷くことができるほどの広さが由来です。
豊臣秀吉が武士の鎮魂のために千部経を読誦する場所として、1587年に発願して安国寺恵瓊(あんこくじえけい)に建立を命じました。しかし、1598年の秀吉の急死で工事が中止されたため、現在に至るまで御神座の上以外は天井が張られていません。
その後、江戸時代には交流や納涼の場所として人々に親しまれ、大きな柱には歌舞伎役者の名や川柳などが記されています。そして、明治時代の神仏分離令の際に御本尊の釈迦如来、阿難尊者、迦葉尊者が大願寺に移され、秀吉と加藤清正を祀る豊国神社となりました。
豊国神社(千畳閣)へのアクセスは、宮島桟橋から徒歩約10分です。厳島神社の横の丘の上に位置していて、廊下からは厳島神社が見渡せます。また、すぐ隣には厳島神社五重塔もあります。
住所
〒739-0588 広島県廿日市市宮島町1−1
アクセス
宮島桟橋から徒歩約10分
電話番号
0829-44-2020(嚴島神社)
料金
100円(中・小学生50円)
営業時間
8時30分~16時30分(年中無休)