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旧国泰寺愛宕池

旧国泰寺愛宕池は、平和大通りの白神社前交差点からすぐのところにあります。電車では広島電鉄「袋町駅」から徒歩約3分。原爆ドームや平和記念公園からも徒歩圏内です。国泰寺は昭和53年に西区己斐に移転しましたが、境内に造られた愛宕池は広島城下町誕生当時の遺構をそのまま伝える貴重な史跡です。旧国泰寺は、広島築城当時の海岸線付近に位置しており、愛宕池は潮の干満によって見え隠れしていた岩を利用して造られました。「愛宕池」の名前は、国泰寺の鎮守社愛宕堂が近くにあったためと伝えられ、現在もその跡と思われる彫り込みが岩に残っています。また、この岩は岩盤の一部で、白神社の岩礁と地下でつながっていると言われます。国泰寺の前身は、安国寺恵瓊が文禄3年(1594)に建てたとされる新安国寺です。関ケ原の合戦後、広島に来た福島正則が弟の普照を新安国寺に招き、寺号が国泰寺に改められました。その後、広島藩主となった浅野氏の保護のもと、国泰寺は藩内屈指の大寺となり、境内は1町7反(約130m四方)に及んだとされています。

住所

〒730-0037 広島県広島市中区中町7-6の一部及び中区小町10-1の一部

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