動員学徒慰霊塔は、世界遺産である原爆ドームの南東側にあります。動員学徒の靖国神社への合祀が決まった1967年に建てられました。靖国神社は東京にある神社で、明治時代以降の戦没者(主に軍人など)をまつる神社です。動員学徒とは、男手の足りない第二次世界大戦中、無償で強制的に働かされた学生のこと。広島市では、学徒動員中に、7,000人弱の学生が亡くなりました。動員学徒慰霊塔では、広島だけでなく、この建設運動に賛同した全国の動員学徒約1万人を慰霊しています。動員学徒慰霊塔は、有田焼の陶板で覆われた、高さ12mの五層の塔です。慰霊塔の下には平和の女神、慰霊塔のところどころには、平和の象徴である8羽のハトが配されています。塔の左右には、「食糧増産」、「縫製作業」、「鉄工作業」、「灯篭流しと塔の由来」を表現した4枚のレリーフが、その裏には戦没学徒の出身校352校の校名と動員学徒を追悼する歌「ほのお果てては」の歌詞が記されています。
住所
〒730-0811 広島県広島市中区中区大手町一丁目10番(原爆ドーム南東)
アクセス
JR「広島駅」から広島電鉄電車(路面電車)2号線「宮島口」行き、または6号線「江波」行きにて約15分、「原爆ドーム前」電停下車、原爆ドーム南側。
営業時間
24時間