相生橋は、原爆投下の目標とされた場所です。実際には、相生橋から300ｍの場所にある、島病院の上で原爆は炸裂しました。1932年に造られた相生橋は、本川（旧太田川）の両岸を東西に結ぶ橋で、その2年後には、中央部分から南側（現在の平和記念公園）に延びる橋が完成。相生橋は、全国的にも珍しい「T」型の橋だったため、投下目標にされたといわれています。原爆により、橋げたが変形したり、欄干が一部落下したり、道路が持ち上がったりしましたが、復旧工事を行い、1ヶ月後には路面電車が通るようになりました。現在の橋は、老朽化のため、1983年に建て替えられたものです。建て替え前の橋げたの一部は、「広島平和記念資料館」で見学可能です。また、平和記念公園の北側の橋のきわには、被爆の痕跡を今に残す親柱が保存されています。相生橋の東岸・原爆ドームの前あたりでは、相生橋址碑も見ることができますよ。相生橋は、夜にはライトアップされ、昼とは違った雰囲気を味わうことができます。