三段峡は、山水画のような風景が続く、約16kmの大渓谷です。その自然美は、中国の桂林に例えられることもあります。三段峡は、江戸時代には、既に秘境として、地元の人々に知れ渡っていました。全国的に知られるようになったのは、写真家の熊南峰(なんぽう)達が1918年(大正7年)ころから広めたのがきっかけです。三段峡という名前は、南峰が「三峨(さんが)・三段・三峡」から1字ずつとって名付けたそうです。三段峡の主な見どころとしては、二段滝、三段滝、三ツ滝、猿飛、黒淵の5ヶ所が挙げられます。その内、猿飛と二段滝、黒淵は、渡舟に乗らないと行くことができません。約100mに渡って、切り立った崖がそそり立つ黒淵。黒淵という名は、かつて峡谷一の深さがあり、底が黒く見えていたことから付けられました。黒淵渡舟に乗って向かう「黒淵荘」は、三段峡唯一のお食事処で、やまめの塩焼きや夏には流しそうめんを食べることもできます。高さ20mの崖が続く猿飛は、かつて崖と崖の間を猿が飛び交ったことから、その名が付きました。迫りくる崖の間を舟でくぐるように進むと、二段滝に到着します。三段峡の渓流沿いには遊歩道も整備されているので、マイナスイオンを浴びながらの散策もおすすめです。
住所
〒 広島県山県郡安芸太田町
アクセス
広島バスセンター7番乗り場から広電バス74-7・75号線「三段峡線」で「三段峡」バス停下車徒歩1分、【黒淵渡舟】:三段峡正面口から遊歩道を徒歩で50分、【猿飛渡舟】:水梨口駐車場から遊歩道を徒歩で30分、正面口入口~水梨口駐車場間マイクロバスあり(1日1往復。土日祝のみの運行。冬季期間(12月~3月)休業)
電話番号
0826-28-1800(一般社団法人地域商社あきおおた)
料金
【黒淵渡舟】高校生以上:往復500円、片道300円/中学生以下:往復400円、片道200円/幼児無料、【猿飛渡舟】中学生以上:往復500円/小学生以下(幼児含む):往復300円、往復マイクロバス:片道700円
営業時間
【黒淵渡舟】 9:00~16:00(4月中旬~11月下旬、期間中毎日運行)、【猿飛渡舟】 10:00~15:00(4月下旬~11月下旬、通常期間は土日祝のみ運行、ゴールデンウィーク・8月中旬・10月下旬~11月下旬は毎日運行)