原爆犠牲ヒロシマの碑は、原爆ドームの南500mの元安川沿いに1982年に完成した記念碑です。平和記念公園周辺には50以上のモニュメントがありますが、その中で、子どもたちが中心になって完成した碑は、この碑を含めて3つしかありません。原爆犠牲ヒロシマの碑が造られたきっかけは、1977年以降、戦争を体験していない高校生たちが、爆心地である元安川で、原爆の熱線で焼かれた瓦数千点を掘り出して「原爆瓦」と呼んだことに始まります。1981年に広島市は元安川の工事をしようとしましたが、高校生たちは「原爆瓦」を保存するよう訴え、「原爆瓦」で記念碑を造る計画を立てます。日本中から寄付が集まり、翌年に記念碑が完成しました。四角い台座の上に、昇天する犠牲者の魂を表現したブロンズ像が置かれた「原爆犠牲ヒロシマの碑」。四角い台座の一部には、「原爆瓦」がはめこまれています。記念碑に刻まれた文章は、全国の小中高校生から2,000点以上送られてきた案の中から選ばれた、被爆2世の女子高生の原案をもとに作成されました。
住所
JR「広島駅」から広島電鉄電車(路面電車)2号線「宮島口」行き、または6号線「江波」行きにて「原爆ドーム前」電停下車、元安川東詰から川沿いに下り、約1分。JR「広島駅」から市内循環バス「めいぷる〜ぷ」で「平和公園前(広島平和記念資料館前)」バス停下車。
アクセス
〒730-0811 広島県広島市中区大手町2丁目12(元安橋東詰南)