「原爆死没者慰霊碑」は、公式名称を「広島平和都市記念碑」と言い、原爆で亡くなった人たちの慰霊と壊滅した広島が平和都市として再建されることを願うために、1952年に建てられました。
当初は遺骨を納める施設になる予定でしたが公園内のため叶わず、代わりに原爆死没者の名簿が納められています。この名簿は30万人以上の名前がひとりひとり記帳された115冊と、「氏名不詳者多数」と記された1冊の計116冊で、現在でも関係者の申し出によって書き換えられています。屋根の部分がはにわの家型になっているのは、犠牲者の霊を風雨から守りたいという思いからで、後に世界的に有名になる丹下健三さんの設計です。碑には「安らかに眠って下さい　過ちは繰り返しませぬから」と刻まれています。
「原爆死没者慰霊碑」へのアクセスは、市内電車「中電前」下車、広島バス「平和記念公園」下車です。平和記念公園の、ちょうど真ん中あたりに位置しています。