絵島は、兵庫県淡路市にある、市の名勝、県の指定文化財にも指定されている景勝地です。淡路島の北東に浮かぶ周囲約400メートルほどの島で、「国生み神話」に登場する「おのころ島」伝承地のひとつとされています。波の浸食作用により島となっていますが、元は陸地に続いていたとのこと。頂上には、平清盛が大輪田の泊を修築した際に、多くの人の身代わりに自らが人柱になったという松王丸をお祀りする石塔が立っています。絵島へは、大阪市内からは神戸淡路鳴門自動車道を経由し車で約１時間程度で行くことができます。古代の地層が露出している岩肌は、とても特徴的。歌人西行法師は、「千鳥なく 絵島の浦に すむ月を 波にうつして 見るこよいかな」と歌を詠み、絵島付近の風景の美しさを絶賛しています。その他にも多くの和歌が詠まれるほど、古くから人気のある景勝地であることが伺えます。夜には、島がライトアップされ、昼間とは一味違った幻想的な光景を楽しむこともできます。