二条城は正式には元離宮二条城といい、1603年に徳川家康が築城しました。1867年には江戸幕府の最後の将軍、徳川慶喜が大政奉還を発表しており、江戸幕府の栄枯盛衰とともにあったお城です。1994年に世界文化遺産に登録されました。京都駅からは市バスで「二条城前」下車徒歩すぐです。_x000D_
広大な敷地は27万5000平方メートルで、見学には1時間以上は見ておきましょう。東大手門を抜け、唐門を入ると全6棟からなる二の丸御殿が現れます。御殿は書院造の代表例として国宝に指定されており、約3600面にもわたる美しい障壁画や、精緻に富んだ欄間の彫刻などが楽しめます。とくに有名なのが将軍が大名などと対面するための大広間で、大政奉還の様子が人形を使って示されています。また、本丸御殿は明治時代に京都御所の北にあった桂宮家の屋敷を移築したもので、三宅の生活の様子が残された貴重な遺構です。このほか、城内では江戸の「二の丸庭園」、明治の「本丸庭園」昭和の「清流園」と時代が異なる3種類の庭園が散策できます。