八坂神社は、京都の人々に「祇園さん」の名で親しまれている神社で、四条通りの東の突き当り、祇園の花街と丸山公園に挟まれた場所にあります。創祀については諸説ありますが、斉明天皇2年(656年)に高麗より来朝した使節の伊利之(いりし)が新羅国の牛頭山に座した素戔嗚尊を山城国の地に奉斎したことに始まるといいます。祭られているのは牛頭天王で、京都の夏のイベント祇園祭は、貞観11年(869年)にここで行われた疫病ばらいの祈祷に始まったと言われています。祇園祭では、15日の宵々宮、16日の宵宮からクライマックスの山鉾巡業までの3日間は非常に盛り上がります。境内は2万㎡と広く、円山公園からは祇園枝垂桜から右に入ればそのまま地続きで境内に入ってしまいます。女性に人気があるのは美御前社で、美容の神様として三女神を祀ってあります。初詣の参拝者数は近年では約100万人と京都府下では伏見稲荷に次ぐ2位となっています。