伊根の舟屋は、京都・丹後半島の東端の伊根湾に面して建つ舟のガレージがある建物です。1階が船の収納庫、2階が住居となったこの地区独特の建物で、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。伊根湾の周囲5kmに沿って230軒あまりの舟屋が建ち並ぶ風景は壮観で全国的にも大変珍しいものです。舟屋は母屋から道路を挟んで海際に建てられ、1階には舟揚場、物置、漁具の手入れ、魚干物の乾場や農産物の置き場等と幅広く活用され、2階は生活の場、客室、民宿等になっています。舟屋を見るには海から眺めるのがおすすめで、伊根湾めぐり遊覧船を利用すると約25分の周遊で舟屋群の情緒あふれる風景を海上からご覧いただけます。舟屋内部の見学も可能で、舟屋幸洋丸では見学料200円で実際に使われていた舟屋に入り、漁具や写真・地図なども見学でき、伊根湾の生活を詳しく知ることが出来ます。伊根町へは天橋立から路線バスで約1時間の距離にあります。