愛宕念仏寺は京都・嵯峨野にある天台宗の寺院です。奈良時代、聖武天皇の娘の称徳天皇によって京都・東山に愛宕寺として建立されました。鴨川の氾濫により堂宇を流失し廃寺同然となりましたが醍醐天皇の命により千観が復興しました。いったんは体裁を整えたものの興廃を繰り返し大正時代に現在地に移築され、その後仏像彫刻家の西村公朝が住職となり京都一の荒れ寺の復興は始まりました。一般の参拝者が自ら掘って奉納する「昭和の羅漢彫り」が始まったのは1981年。当初は500体が目標でしたが、10年後には1,200体に達し、表情豊かに彫られた羅漢様が訪れる人々の心を和ませてくれています。御本尊は厄除け千手観音。本堂の内部の天井は繊細な小組格天井で他では見られない鎌倉様式の美しい曲線を今にとどめています。嵯峨野の観光スポットの一番奥に位置し、ここを拠点とすると下り坂で回れるため、嵯峨野めぐりの始発点としても知られています。
住所
〒616-8439京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
アクセス
JR嵯峨嵐山駅より徒歩1時間、タクシー5分
電話番号
075-285-1549
料金
300円(小中学生無料)
営業時間
08:00~16:30