南禅寺水路閣は、琵琶湖から京都へ引かれた琵琶湖疎水の水道橋の赤煉瓦のアーチを指します。明治維新後、京都の産業振興を図るため当時の京都府知事北垣国道によって計画されました。4年8ヵ月の歳月を費やして明治23年(1890年)完成しました。疎水の目的は大阪湾と琵琶湖間の通船や水車動力による紡績業、灌漑用水、防火用水などでした。南禅寺水路閣は明治21年(1888年)に完成しており、南禅寺境内を通過するため周辺の景観に配慮して田辺朔郎が設計・デザインしたものです。全長93.2m、幅4m、高さ9m、赤レンガ、花崗岩造り、アーチ型橋脚の風格ある構造物で、静かな東山の風景にとけこんでいます。線路跡が残る蹴上インクラインや琵琶湖疎水記念館など琵琶湖疎水の関連施設が周囲にはあります。2018年には春秋のシーズンに合わせて大津~蹴上間を遊覧船「びわ湖疎水船」が運行するようになり大変な人気となっています。
住所
〒606-8435京都府京都市左京区南禅寺福地町
アクセス
地下鉄蹴上駅徒歩10分
電話番号
075-771-0365
料金
無料
営業時間
08:40~17:00(3/1~11月30日)、08:40~16:30(12/1~2/28)