詩仙堂は京都市左京区にある江戸時代初期の文人石川丈山の山荘跡。正しくは「凹凸窟(おうとつか)」と呼び、でこぼこした住居という意味です。現在は曹洞宗大本山永平寺の末寺として永代供養など行っています。詩仙堂の見どころは凹凸窟にある狩野探幽による中国の詩人三十六人の肖像画で、四方の壁に詩仙の像を掲げていることから詩仙の間と呼ばれています。侍童の間は「躍淵軒」、読書室は「猟芸巣」、その脇の井戸は「膏盲泉」と凝った名前が付けられていますが、建物はシンプルで簡素、風雅人であった石川丈山の趣味がそこここに込められています。丈山は庭園造りの名手でもあり、自身により設計された庭には鹿おどしの音が響きます。春にはキリシマツツジやアヤメ、夏にはホタルブクロやキョウガノコ、秋にはシュウメイギク、冬にはセンリョウやマンリョウなど四季を通して色とりどりの花が咲きます。1986年にはイギリスのチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃も訪れています。
住所
〒604-8154京都府京都市左京区一乗寺門口町27
アクセス
市バス一乗寺下り松町下車徒歩7分
電話番号
075-781-2954
料金
大人500円/高校生400円/小中学生200円
営業時間
09:00~17:00