渉成園は京都駅近くにある東本願寺の飛地境内地で、池泉回遊式の庭園です。本願寺が東西に分派された後、徳川家光から土地が寄進されこれが渉成園の始まりとなり、中国の詩人陶淵明の「園日渉園日渉而以成趣」(園、日に渉って以って趣を成す)という一節から「渉成園」と名づけられました。詩仙堂の造営などで有名な文人・石川丈山の趣向をいれた作庭は見事で、庭園内は樹木と建物が絶妙なバランスで配置され「渉成園十三景」と称されています。この地は平安時代初期の嵯峨天皇の第八皇子で、源氏物語の主人公・光源氏のモデルになった左大臣源融の六条河原院苑池の遺構ともいわれており、奥州の名勝地・塩釜を模した庭園はその名残で、付近には塩竈町・塩小路通などの名称が残っています。京都駅から歩いて10分ほどという立地ながら静かにお庭を散策いただけます。年間を通じて一般に公開されており、東本願寺で行われる行事の際には会場としても用いられています。
住所
〒600-8109京都府京都市下京区数珠屋町通間之町東入東玉水町
アクセス
JR京都駅徒歩10分
電話番号
075-371-9210
料金
庭園維持費:大人500円/高校生以下250円
営業時間
09:00~17:00(3月~10月)、09:00~16:00(11月~2月)