智積院は京都・東山にある真言宗智山派総本山の寺院です。七条通の東の突き当りにある大きな寺で、豊臣秀吉が3歳で没した長子鶴松の菩提を弔うため建立しました。たびたび火災にあい建物を焼失していますが、収蔵庫に納められた障壁画は国宝にも指定されています。桃山時代を代表する障壁画は長谷川等伯一派の描いたもので、桜図、楓図、松に秋草図、松に黄蜀葵図、雪松図などがあり、中でも桜図と楓図は日本の障壁画の代表作といわれています。庭園は池泉回遊式で、方丈と書院に面した細長い池の向こうに築山があり、石組みから滝が落ちています。5月下旬~6月下旬にはサツキとツツジの刈込が美しく、障壁画と合わせて花尽くしの拝観となります。智積院会館という近代的設備の整った宿坊が併設されており、宿泊者は朝のお勤めに参加するようになっています。近くには千手観音で有名な三十三間堂や象の杉戸絵で有名な養源院、京都国立博物館があります。
住所
〒605-0951京都府京都市東山区東大路通り七条下る東瓦町964
アクセス
京阪七条駅徒歩10分
電話番号
075-541-5361
料金
境内無料
営業時間
09:00~16:30