六波羅蜜寺は、京都府京都市東山区にある、山号は補陀洛山と称する真言宗智山派の古刹です。創建は、天暦5年（西暦951年）、口称念仏の祖、民間における浄土教の先駆者とされる空也上人により開山されました。名称の由来は仏教の教義「六波羅蜜」に由来するとも、古来の地名「六原」に由来するともいわれています。西国三十三所観音信仰霊場第十七番札所としても知られています。六波羅蜜寺へのアクセスは、京阪電鉄清水五条駅から徒歩約10分程度となっています。六波羅蜜寺といえば、平家とゆかりの深い寺院。往時は、寺内外に平家一門の屋敷が5200棟余りも営まれたほど。寿永2年（西暦1183年）の平家の都落ちの際には本堂を残して焼失。本堂は、南北朝時代の再建で国指定の重要文化財。ご本尊・木造十一面観音立像は国宝。秘仏とされ、12年に一度の辰年にのみご開帳がなされます。本尊像以外にも、空也上人像、伝・平清盛像など多くの文化財が所蔵され、宝物館に安置されています。