御寺泉涌寺は、京都府京都市東山区にある、山号を東山または泉山と称する真言宗泉涌寺派総本山の寺院です。東山三十六峯の一嶺、月輪山の麓にたたずむ泉涌寺は、鎌倉時代からの歴代天皇・皇族の陵墓があり、皇室の菩提寺として御寺（みてら）と呼ばれています。御寺泉涌寺へのアクセスは、JR奈良線・京阪電鉄東福寺駅から徒歩約15分程度となっています。仏殿は、寛文8年（西暦1668年）、江戸幕府４代将軍・徳川家綱の援助による再建。過去・現在・来世を表す伝・運慶作の釈迦如来・阿弥陀如来・弥勒如来の三体がご本尊として安置されています。舎利殿は、慶長年間に京都御所の建物を移築・改装したものとされ、天井には、「鳴龍」とも呼ばれる狩野山雪による「雲龍図」が描かれています。楊貴妃観音堂に安置される楊貴妃の風貌をモデルに作られたと伝えられる観音菩薩坐像は、南宋時代の作品。美貌と縁結びで知られています。「泉涌寺水屋形」「御座所庭園」の紅葉も見どころの一つ。