かやぶきの里・北村は、京都府南丹市美山町北にある、茅葺き屋根の家屋が数多く残る山村集落です。平成5年（西暦1993年）に、周囲の水田と山林を含む集落全体127.5ヘクタールが、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。かやぶきの里・北村へのアクセスは、JR山陰本線園部駅・日吉駅から南丹市営バスを利用、「北」バス停下車すぐとなっています。この地区に現存している茅葺き屋根の家屋の多くが江戸時代中頃から末期にかけて建てられたもの。丈の高い入母屋造の屋根、「馬のり」と呼ばれる千木、「烏どまり」と呼ばれる雪割りなどが特徴的。古き良き日本の農村風景の風情を思い起こさせます。また、集落の中を通る街道は、いわゆる鯖街道の一つ。京都と若狭を往来していた旅人も多かったことでしょう。集落には、民宿、カフェ、お食事処、知井八幡宮、美山民俗資料館などがあり、ゆっくりと散策を愉しみたいところです。