神泉苑は京都市中京区の二条城の南側にあり、平安京時代に造られた禁苑(天皇のための庭園)です。当時の大内裏の東南に接して造られ、池を中心に東は大宮、西は壬生、北は二条、南は三条に至る広大な池泉であり、天皇が池中に船を浮かべて遊宴が行われていました。弘法大師空海による雨乞いの修法が催されるなど宗教色を帯び、祇園祭の起源となった疫病を鎮めるための御霊会も行われました。中世以降は荒廃し二条城造営により北側部分が大きく削られました。明治になって境内が整備されましたが、もとは13万㎡にも及んだ敷地も現在では4400㎡とかなり縮小しています。5月には神泉苑祭りが開催され雨乞い伝説を伝える善女龍王様をお祀りしています。11月に行われる神泉苑大念仏狂言は無言劇で身振り手振りを使い勧善懲悪・因果応報を分かりやすく演じており、京都市の無形民俗文化財に登録されています。神泉苑は二条城のすぐ南側にあり、地下鉄二条城前駅から徒歩約2分です。
住所
〒604-8306京都府京都市中京区御池通神泉苑町東入る門前町167
アクセス
地下鉄二条城前駅徒歩2分
電話番号
075-821-1466
料金
無料
営業時間
庭園08:30~20:00、寺務所09:00~17:00