天授庵は京都市左京区にある南禅寺の塔頭寺院です。南禅寺を開山した大明国師をまつるため虎関師錬を開基とし光厳天皇の勅願を得て暦王2年(1339年)に建立しました。戦国時代には荒廃しましたが、慶長7年(1602年)に戦国武将で歌人でもある細川幽斎によって再興されました。方丈は柿皮葺屋根の建物で、内部には長谷川等伯による禅の悟りの境地を表現した障壁画がありますが非公開となっています。方丈の前の東庭と呼ばれる明治時代の枯山水庭園は、白砂の庭に苔の緑と菱形の石畳が幾何学的な構成を成しています。出島で区切られた2つの池を持つ書院南庭は南北朝時代の池泉回遊式庭園です。秋には池の周囲の紅葉が美しく境内一面が赤く染まり、夜間ライトアッもされ多くの参拝客が訪れます。場所は地下鉄東西線の蹴上駅から歩いて5分ほどの場所にあり、近くには南禅寺、永観堂などがあり、南禅寺参道では湯豆腐の店も多く軒を連ねています。
住所
〒606-8435京都府京都市左京区南禅寺福地町86-8
アクセス
地下鉄蹴上駅徒歩5分
電話番号
075-771-0744
営業時間
09:00~17:00