高桐院は京都市北区にある大徳寺の塔頭寺院のひとつです。慶長6年(1601年)に細川忠興(三斎)が父の細川幽斎の菩提寺として建立しました。文化人・教養人であった細川家の寺だけあり境内は趣ある風情が感じられます。書院は千利休の屋敷の広間を移築したもので「意北軒(いほくけん)」と呼ばれています。細川忠興は茶の道に通じ利休七哲のひとりとしても知られ、境内には2つの茶室を持ちます。ひとつは「鳳凰」と呼ばれる裏千家・円能斎好みの茶室で前庭には加藤清正が朝鮮から持ち帰ったつくばいが置かれています。もうひとつは三斎好みに仕上げられた「松向軒」と呼ばれる利休風の小さな茶室で、黒壁で瞑想の場の趣です。本殿南側の庭園は「楓の庭」と呼ばれ苔の中に楓のみが植えられ秋には紅葉が大変美しく参詣者も多く訪れます。墓所には忠斎とその妻・細川ガラシャが眠っています。市バスの建勲神社前バス停で下車し漬物店の角を北上すると高桐院の表門が見えてきます。
住所
〒603-8231京都府京都市北区紫野大徳寺町73
アクセス
市バス建勲神社前下車徒歩3分
電話番号
075-492-0068
料金
大人500円/中学生300円/小学生以下無料
営業時間
09:00~16:00