高山寺は京都市北西の栂尾にある鳥獣戯画で有名な寺院です。創建は奈良時代ですが、その後荒廃していたのを健永元年(1206年)に明恵上人が華厳宗の道場として再興し高山寺と号しました。再興された高山寺には後鳥羽上皇の賀茂別院にあった石水院が移築され明恵上人の住居なりました。入母屋造、杮葺きの鎌倉初期の建築様式で、高山寺に唯一残る鎌倉時代の遺構です。高山寺を代表する宝物である鳥獣戯画は甲乙丙丁4巻からなり、甲乙巻が平安時代、丙丁巻が鎌倉時代の制作と考察されます。巻によって描かれている内容が異なり、最も人気が高いのは擬人化された動物を躍動感あふれる筆致で描く甲巻になります。高山寺は日本で最初にお茶が栽培された場所としても知られています。鎌倉時代初期の僧・栄西が宋から持ち帰った茶の種を明恵上人が植え、その茶は本茶と呼ばれました。京都駅からはJRバスで約1時間、栂ノ尾のバス停で下車すると高山寺はすぐそこです。
住所
〒616-8295京都府京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
アクセス
JRバス栂ノ尾行き栂ノ尾下車すぐ
電話番号
075-861-4204
料金
石水院拝観料800円、紅葉時期のみ入山料500円
営業時間
08:30~17:00