退蔵院は京都市右京区にある臨済宗の寺院で、妙心寺の塔頭です。室町時代の応永年間に無因宗因禅師を開山として建立されました。応仁の乱の戦火で妙心寺とともに焼失しましたが1597年に亀年禅師により再興されました。方丈には西・南の2つの庭があり、必見は室町時代に狩野元信が作庭したと伝えられる枯山水の「元信の庭」です。それほど大きくない庭ですが築山に枯滝が組まれ、あたかも流水が蓬莱島を巡り島に架けられた石橋のほうへ流れ込む様子を表現しています。垣根を隔てて昭和に作庭された池泉回遊式庭園「余香苑」は四季折々の景色が美しい庭です。退蔵院は室町時代に如拙が描いた「瓢鯰図(ひょうねんず)」を所蔵することでも有名です。ヌルヌルしたナマズをつるつるした瓢箪でどうやって捕まえるかという禅問答を絵にしたもので、山水画の始祖である如拙の最高傑作と言われています。JR花園駅からは歩いて7分程度、妙心寺の奥にあります。
住所
〒616-8035京都府京都市右京区花園妙心寺町35
アクセス
JR花園駅徒歩7分
電話番号
075-463-2855
料金
大人(高校生以上)600円/小中学生300円
営業時間
09:00~17:00