曼殊院は京都市北区にある天台宗の寺院で、紅葉の名所です。もとは比叡山西塔にあり東尾坊と呼ばれましたが、住持が菅原氏の出であったため、天暦元年(947年)に北野天満宮ができるとその別当職を兼務するため金閣寺近くに移りました。以後転々とところを変えていましたが明暦2年(1656年)に良尚法親王(天台座主)が現在の地に移し造営しました。桂離宮を造った八条宮智仁親王は良尚法親王の父に当たり、父子ともども茶、花、書などに造詣深い趣味人でした。数寄屋造りの大書院にはそこここに桂離宮を意識した意匠が見られます。大書院から庭に出る板戸の扇形の金具や、ヒョウタン形の金具、ほかにも巻物型や鞭型などあり桂離宮とよく比較されています。大書院の前には小堀遠州作庭の枯山水の庭が広がります。5月には霧島つつじが赤い花を咲かせます。秋には境内の楓が赤く色づき見事です。場所は叡山電鉄修学院駅から歩いて20分ほどで、詩仙堂からも徒歩20分ほどの距離にあります。
住所
〒606-8134京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
アクセス
叡山電鉄修学院駅徒歩20分
電話番号
075-781-5010
料金
一般600円/高校生500円/小中学生400円
営業時間
09:00~17:00