落柿舎は京都・嵯峨野にある草庵です。松尾芭蕉の弟子であった俳人去来が住んでいた場所で、芭蕉も3度この地を訪れ元禄4年の滞在時には「嵯峨日記」を記しています。去来が移り住んだ当時は周囲に40本ほどの柿の木があったそうで、あるとき商人が立ち木のまま柿を買い求める約束をしたのですが、大風が吹いて一夜のうちに柿の実がすべて落ちてしまったという逸話が残され、以後去来は自ら「落柿舎の去来」と名乗るようになったといいます。庭の片隅には「柿ぬしや木ずゑは近きあらしやま」という去来の句碑があり、また芭蕉や虚子、西行の句碑も建てられています。落柿舎の入り口には蓑と笠がかけてあり主人の不在を知らせるものでしたが、今は落柿舎の象徴となっています。全体的にこじんまりとした庵で、俳人の求める侘しさが感じられる場所となっています。JR嵯峨嵐山駅からは歩いて15分ほどで、近くには竹林の小径もあり散策におすすめです。
住所
〒616-8391京都府京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
アクセス
JR嵯峨嵐山駅徒歩15分
電話番号
075-881-1953
料金
300円
営業時間
10:00~16:00