吉田神社は京都市左京区にある神社で、節分行事が賑やかなことで知られています。貞観元年(859年)に藤原山蔭が奈良春日の神を勧請し平安京の鎮守社としたことが始まりで、後に文明年間(1469～87年)に吉田兼倶が吉田神道を創設し、全神道の頂点に吉田神社を位置付けました。この神道は唯一神道と名付けられ、吉田神社にお参りすれば日本中の神社全部にお参りしたのと同じご利益があると宣言したため信者が一気に増えました。本殿は吉田山の南麓にあり、境内には舞殿、直会殿、着到殿などの建物があり、狛犬の代わりに神鹿坐像が鎮座しています。毎年2月2日～4日に行われる節分祭は本宮と大元宮において執行される室町時代より続く信仰と伝統を守る一大行事で、約50万人の参詣者が訪れ約800店の露店が立ち並びます。京都大学のすぐ西側に位置し、市バス「京大正門前」バス停からは歩いて5分ほどです。