方広寺は京都市東山区にある天台宗の寺院で、豊臣秀吉にゆかりがあることで知られています。秀吉は天正14年(1586年)奈良の大仏を模した大仏の建立を発願しました。その後いったん中止したり場所を変えたりして天正19年(1591年)に大仏殿の立柱式が行われ、京都の町の大改造を伴う一大事業がスタートしました。大仏造営は文禄元年(1595年)に完成しましたが、翌年には大地震が起こり大仏が倒壊してしまいました。秀吉はこの時大仏様に向かって「自らの身も守れないのか」と激怒したそうです。秀吉没後、徳川家康は淀君と秀頼に寺の再興をすすめ大仏と大仏殿、大鐘が完成しました。鐘の銘の「国家安泰、君臣豊楽」に対し言いがかりをつけ徳川家に謀反の心ありとし大阪冬の陣・夏の陣に突入しました。その後豊臣家は滅亡し、大仏殿も再度に地震で崩壊、大仏像も焼失しています。方広寺は京都国立博物館の近くにあり、方広寺の南側には秀吉を祀る豊国神社があります。
住所
〒605-0931京都府京都市東山区正面通大和大路東入茶屋町527-2
アクセス
京阪電車七条駅徒歩8分
電話番号
075-561-1720
料金
境内無料
営業時間
09:00~17:00