鬼ヶ城は、1935年に国の天然記念仏に指定された名勝で、2004年にはユネスコの世界遺産としても登録された三重県を代表する景勝地です。海に面しているため、熊野灘の荒波によって削られた大小無数の洞窟や、地震の隆起によって造り上げられた岩肌を間近に観ることができます。自然によって造られた城塞のようなこの場所は、かつてこの地を鬼と恐れられていた海賊・多蛾丸が根城としており、天皇の命を受けた坂上田村麻呂により征伐されたという伝説が今も残っています。最寄り駅はJR熊野市駅で、バスやタクシーも発着していますが、徒歩で向かう場合30分ほどかかる距離です。ぐるっと巡るには1時間ほどかかりますが、天候等によっては通行不可の場所もあるので、事前に確認をしておくと良いでしょう。また、付近にはレストランや売店を備えた鬼ヶ城センターがあります。迫力のある鬼ヶ城を巡った後にはゆっくりとショッピングや食事を楽しめるでしょう。