綾の照葉大吊橋は、1984年に架橋された九州山地国定公園内にかかる吊り橋です。大吊橋が位置する宮崎県綾町では、町をあげて照葉樹林の保全に尽くしてきましたが、その一貫として架けられたもの。1970年代には一帯の照葉樹林が伐採される危機にさらされていたところ、架橋により免れました。そして2012年にはユネスコにより「ユネスコエコパーク」に登録され、より一層地域の保全が確固たるものになっています。橋が位置する高さは142メートル・橋の長さ250メートル・幅1.2メートルから成り、渡るときには耐震の観点から意外と揺れます。吊り橋を渡った先は遊歩道が整備されていて、20分コースと60分コースでハイキングを楽しめるようになっています。照葉樹林は紅葉しないので、ベストシーズンは新緑の春頃です。綾の照葉大吊橋へのアクセスは、公共交通機関を利用の場合、JR日豊本線・JR日南線「南宮崎駅」から徒歩5分「宮交シティバスターミナル」よりバス利用「綾待合所」にて下車、車で15分。車の場合、宮崎自動車道「高原IC」より所要およそ60分。