正岡子規の「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」という俳句で知られる法隆寺。聖徳太子と推古天皇が607年ころ創建したのが、始まりといわれています。日本のお寺の中では、最初に世界遺産に選ばれました。境内は、西院伽藍と東院伽藍の2ヶ所に大きく分けられます。西院伽藍には五重塔や金堂など世界最古の木造建築群が、東院伽藍には奈良時代の有名な僧・行信僧都が聖徳太子のために739年ころに建てた夢殿などがあります。日本最古の五重塔は、一番上の層が一番下の層の半分の大きさになっているため、 安定感たっぷりです。金堂は世界最古の木造建築で、中央部分がふくらんだエンタシスの柱など、飛鳥様式の特徴を今に伝えています。堂内では、アルカイックスマイルを浮かべる釈迦三尊像などを見ることができます。昔はお札のデザインにも使われていた夢殿は、八角形が特徴。内部に安置される聖徳太子をモデルにした救世観音像は、明治時代まで世に知られていなかったため保存状態が良く、制作当時の金箔も見ることが可能です。救世観音像は、春と秋の特別開帳時のみ見ることができます。他の見どころとしては、大宝蔵院内の百済観音や玉虫厨子があります。法隆寺にバスで行く場合、南大門前の参道近くに到着するので、参道に建つ柿の葉寿司などのお店に途中で立ち寄るのも良いかもしれません。
住所
〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
アクセス
JR法隆寺駅から徒歩約20分、JR法隆寺駅から奈良交通バスで「法隆寺参道」バス停下車
電話番号
0745-75-2555
料金
西院伽藍内・大宝蔵院・東院伽藍内共通:大人1,500円 / 小学生750円、障がい者割引(本人と介添者1名(車椅子は2名))大人750円、小学生 370円
営業時間
8:00~17:00(11月4日~2月21日:8:00~16:30)