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依水園

奈良公園内にある依水園は、江戸時代に作庭された前園と明治時代に作庭された後園の2つの庭園の総称で、広さは3400坪(約11,000㎡)あります。前園は、奈良晒(ならざらし)の御用商人が別邸として作った庭園です。煎茶を楽しむために作られた庭園ということもあり、静かで落ち着いた雰囲気が漂います。後園は、六十八銀行(現在の南都銀行)頭取だった関 藤次郎が造った、若草山や春日山、東大寺南大門を借景にした築山式の池泉回遊式庭園で、前園と対照的で開放感にあふれています。依水園では、6月の花しょうぶや7月上旬の輪王蓮(りんのうれん)、11月の紅葉など、季節ごとに様々な花を楽しむこともできます。園内にある寧楽(ねいらく)美術館は、海運業を営んだ中村 準策と子・孫3代の約2,000点のコレクションを集めた個人美術館です。関家から中村家が依水園を買い取り、これまで収集した古代中国の青銅器・李朝の磁器・日本の茶道具などを展示するための美術館をオープンしました。 収集品の内、田能村竹田(たのむらちくでん)作「亦復一楽帖(またまたいちらくじょう)」は、準策が自らの屋敷に「亦楽荘」と名付けるほど大切にしていた品だそうです。依水園を見学した後は、南に位置する奈良国立博物館や北に位置する東大寺をはしごしてみるのも良いですね。

住所

〒630-8208 奈良県奈良市水門町74

アクセス

近鉄奈良駅から徒歩15分、または市内循環バス「県庁東」下車 徒歩3分

電話番号

0742-25-0781

料金

依水園・寧楽美術館共通:大人1,200円/大学生・高校生500円/中学生・小学生300円、障害者手帳等お持ちの方(付き添い1名無料)500円、奈良市ななまるカードをお持ちの方500円

営業時間

9:30~16:30 (入園は16:00まで)、4~5月:9:30~17:00 (入園は16:30まで)

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