奈良公園のほぼ中央に位置する奈良国立博物館。近鉄奈良駅から歩く場合、そのままバス通り（国道369号）を東に向かうルートとひがしむき商店街を途中で左折し、興福寺を経由するルートがあります。奈良国立博物館は、近くに東大寺や興福寺が立地していることもあり、仏教美術や仏教絵画のコレクションが充実しています。毎年秋に開催される正倉院展では、聖武天皇の遺品など、正倉院に収められている貴重な品々が公開されます。なら仏像館・青銅器館・西新館・東新館の4つのギャラリーからなる、奈良国立博物館。なら仏像館の建物は、奈良で最初の洋式建築として、1894年に片山東熊が手掛けた作品です。なら仏像館には、飛鳥時代から鎌倉時代にかけての日本の仏像を中心に、約100体が常設展示されています。なら仏像館と中国古代の青銅器を展示する青銅器館は渡り廊下でつながっています。正倉院宝庫をイメージした吉村順三設計の西新館・東新館では、正倉院展や特別展などを開催。　なら仏像館と西新館・東新館をつなぐ地下回廊は、入場者以外も自由に通行することができます。観光の途中で、地下回廊にあるミュージアムショップやレストランに立ち寄ってみるのも良いかもしれません。