東向商店街は奈良市中心部のアーケード商店街。近鉄奈良駅の行基広場からスタートする南北に延びる通りに商店が建ち並んでいます。かつては興福寺の敷地に通りが接していたため、通りの西側のみに建物が建てられ、全ての建物が東を向いていたため「東向」と呼ばれるようになったと言われています。戦前・戦後の経済成長期に最も繁栄し高島屋など百貨店も進出していましたが、徐々に衰退しました。近年になり街並み保存の動きが出たころから東向商店街もリニューアルし始めて、カフェや雑貨店なども出店し、若者も入りやすい店が増えてきており今では奈良を代表する商店街となっています。近鉄奈良駅からならまち、興福寺、奈良公園方面に向かう途中に位置するため、観光客向けの土産物屋が多くあり、外国人観光客増加に伴い英語や中国語など外国語対応の店も増えています。奈良名物の柿の葉寿司、蚊帳生地を使用したふきん、鹿グッズなど奈良のお土産のほとんどがここにあります。