道頓堀の南東に位置している千日前は、大阪有数の歓楽街として知られ、その名前は有名な観光名所となっている法善寺と竹林寺で千日念仏が唱えられたことに由来しています。1615年に「千日墓地」という大規模な墓地が作られ、刑場や焼き場も併設されました。明治以降、刑場は廃止され、墓地は阿倍野に移転されました。墓地が移転された後は見世物小屋などがオープンし繁華街が広がるようになりました。1914年には一大娯楽センター「楽天地」がオープンしました。地上3階建てで、多くの尖塔を持ち、中央は円形ドームで飾られていました。また、夜はイルミネーションで彩られていたため、当時としては珍しい建物でありました。この娯楽施設で特に人気を博したのが大阪府を見渡す展望台だったと言われています。千日前周辺にはビックカメラなんば店や大阪歌舞伎座、そしてOSK日本歌劇団などの施設があります。店舗構成としては「アムザ1000」といわれるスーパー銭湯やパチンコ店等が多くを占めます。また、千日前通りから堺筋通りにかけての古い建物が残るエリアの安い賃料が魅力となり、新しい飲食店が相次いで出店し、「うら難波」として注目を集めるようになりました。
住所
〒542-0074 大阪府大阪市中央区千日前1丁目〜2丁目
アクセス
Osaka Metro御堂筋線・千日前線・四ツ橋線、近鉄、南海「難波駅」