梅田のお初天神通り商店街の突き当りに位置するお初天神の名で知られる露天神社は、創建が西暦700年頃とされ、少彦名(すくなひこな)命と菅原道真を祀る神社です。かつては天照皇大伸を御祭神として祀っていたことから、難波神明社とも呼ばれていました。910年に菅原道真が大宰府へ左遷される際、当社に立ち寄り歌を詠んだという社伝が残ります。近世には、神社の境内は560余坪あったと伝えられており、鎮守の森があったといわれています。お初天神という呼び名がつけられたのは1703年に当社の「天神の森」で起こった心中事件がきっかけで、堂島新地天満屋の遊女「お初」と叔父の経営する醤油屋に勤める徳兵衛が心中を果たす物語は人形浄瑠璃、歌舞伎の脚本家の近松門左衛門の手により人形浄瑠璃の代表作『曽根崎心中』として一世を風靡したことに由来しています。現在では、恋愛成就を願う多くの参拝客の姿が見られるようになりました。お初天神までは、各線「梅田駅」から徒歩約5分ほどで到着します。
住所
〒530-0057 大阪市北区曽根崎2-5-4
アクセス
阪急「大阪梅田駅」・Osaka Metro谷町線「東梅田駅」より徒歩5分
電話番号
06-6311-0895