西成は大阪市の南西部に位置する行政区で、大半が住宅街となっており、西部の一部地域が工業地域となっています。西成には飛田新地と言われる遊郭だけでなく、ボケ祓いにご利益があると言われる生根神社や元祖たこ焼き店、会津屋などの観光名所が数多く存在しています。明治ごろまでは玉出や天下茶屋に集落があり、大正時代になると大阪市中心部にも近い地理的条件から急速な宅地化が進みました。区の中央部から南寄り・西寄りにかけては戸建て住宅や低層中層の集合住宅があり、区の西寄りには町工場も混在しています。また、西成にはあいりん地区と言われる路上生活者が多く居住しているエリアがあり、この地域は住所不定の日雇労働者も多く、日本三大ドヤ街の一つとして認識されています。近年はこのエリアの宿泊施設の料金がやすいことから、多くのバックパッカーが訪れています。