百舌古墳群は、大阪府堺市にある古墳群で、2019年7月に百舌鳥古墳群に属する古墳23基が正式に世界遺産に登録されました。当鳥古墳群は4世紀後半から5世紀後半にかけて築造された、古代日本列島の王たちの墓群で、世界でも類を見ない鍵穴型の前方後円墳が多数存在します。また、前方後円墳だけでなく、帆立貝形墳、円墳、方墳の4種類の古墳があり、日本列島各地の古墳の模範となりました。かつては古墳が100基以上ありましたが、現在は44基が残されており、その内訳は前方後円墳が13基、帆立貝形墳が9基、円墳が17基、そして方墳が5基となっています。中でも、面積では世界一を誇る仁徳天皇陵は大仙陵古墳の名でも知られ、全長が約486mもあり、一周するのに1時間かかります。アメリカのボストン美術館には、仁徳天皇陵から出土したと伝えられる細線文獣帯鏡や単鳳環頭太刀などが所蔵されています。また、百舌鳥古墳群の名前は、『日本書紀』の伝記が由来となっており、仁徳天皇陵を造営する時、建設現場に飛び込んできた鹿が倒れて死に、その後、鹿の耳を食い裂いた百舌鳥が飛び出してきたと言います。
住所
大阪府堺市堺区大仙町 他
アクセス
JR阪和線「百舌鳥駅」より徒歩5分