靭公園は、大阪市西区靭本町にあり、総面積は9.7ha、東西約800m、南北約150mの細長い都市公園で、1955年に開園されました。当公園は「東園」と「西園」に分けられ、東園には、バラ園やテニスコートがあり、西園にはテニスコートに加え、国際大会にも使用された靭テニスセンターがあります。この公園の一帯は、1622年に塩魚干鰯(ほしか)を扱う商人により初めて開発されました。商人が「やすーやすー」と呼び声をあげて魚を売っているのを豊富秀吉が見て、洒落て「やすとは靭(矢巣)のことだ」と言ったのが地名の由来とされています。江戸時代から昭和6年(1931)までの310年間、この地には塩干魚、鰹節、昆布、そして、ほしかの問屋が何軒も軒を連ねていました。ほしかとは、脂を絞った後のイワシやニシンなどを乾した農業用有機肥料のことを言い、江戸時代、田んぼを活性化するための必需品でした。1931年に中央卸売市場が大阪市福島区に開設されると同時に当地は魚市場としての機能を失い、太平洋戦争の時に焼け野原となった当地は1945年に進駐軍飛行場として接収されました。1952年には接収が解除され大阪市へ返還されました。
住所
〒550-0004 大阪市西区靭本町2-1-4
アクセス
Osaka Metro四つ橋線「本町駅」より徒歩5分
電話番号
06-6941-1144