安居神社は、大阪市天王寺区にある神社で、小彦明神(すくなひこなのかみ)と菅原道真を祀る古社です。小彦明神は医術、薬方、そしてまじないの神様で、菅原道真は学問文化の神様として知られています。菅原道真は901年に太宰府に左遷された時、河内の道明寺にいた伯母を訪ねていく途中に当地で休憩したと伝えられています。当時の村人は道真を慰めるため、もち米を蒸して乾かした「おこし米」を差し上げたところ、お礼にと、道真は菅原家の紋所である「梅鉢」を村人たちに与えました。これが後の大阪名物『栗おこし』の商標の梅鉢になったという伝承が残されています。当社は道真の死後の942年に道真の霊を祀るために村人たちが立てました。また、1615年には大阪夏の陣の時、真田幸村が当社で討死したと伝えられています。江戸時代には桜の名所としても知られ、1834年頃の歌川広重による浮世絵・『浪花名所図会 安井天神山花見』にも描かれています。
住所
〒543-0062 大阪市天王寺区逢坂1-3-24
アクセス
Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩6分
電話番号
06-6771-4932