古市古墳群は大阪府羽曳野市・藤井寺市にある古墳群で、4世紀から5世紀にかけて築造されました。2019年7月アゼルバイジャンの首都、バクーで開かれたユネスコ世界遺産委員会で大阪発の世界遺産に登録されました。20基が国の史跡に指定されている当古墳群は古墳時代に共通する古墳造営の価値観があり当時の政治的・社会的支配の実態を反映しています。当古墳群は古代日本の政治文化の中心地の一つとして機能していた大阪平野に位置しており、世界でも類を見ない鍵穴型の前方後円墳が多数集まっています。また、前方後円墳だけでなく、帆立貝形古墳、円墳、方墳という4種類があり、日本列島各地に見られる古墳の規範となりました。また、墳墓により権力を象徴した古代人の生活様式を知る上で重要な場所です。また、堺市の北部に位置する百舌鳥古墳群も日本を代表する古墳群で、古市古墳と合わせてユネスコの世界遺産に登録されました。百舌鳥古墳群には日本最大の前方後円墳である仁徳天皇陵古墳が存在します。
住所
大阪府羽曳野市・藤井寺市
アクセス
近鉄南大阪線「古市駅」