生野コリアンタウンは、大阪府大阪市生野区桃谷にある「御幸通商店街」とその周辺の通称で、戦後鶴橋駅周辺に約3000人の露天商が集まり自然発生した「闇市」を起源に発祥しました。1993年から『コリアンタウン』の呼称を使うようになり、それまでは「朝鮮市場」と呼ばれていました。1984年に朝鮮市場再生のため、チャイナタウンを意識した「コリアンタウン構想」が打ち出され、1993年に御幸森天神宮から東へ約500mの商店街が完成しました。この地は「日本書紀」や「古事記」にも登場しており、仁徳天皇がこの地の渡来人を訪れた際に休息したことから「御幸」という名が付いたと言われています。コリアンタウンには現在、韓国・朝鮮籍をもつ在日朝鮮人が約3万人に上り、生野区の人口の約４人に1人に当たります。また、2002年の日韓共催ワールドカップの開催や近年の「韓流ブーム」の影響を受け、現在は多くの観光客が訪れる町となりました。