愛染堂勝鬘院は大阪市天王寺区にある和宗の寺院で、四天王寺の四箇院の一つである「施薬院」として593年に聖徳太子によって建立されました。施薬院とは、仏教の慈悲の思想に基づき、薬草を栽培し、病気に苦しむ人々に与える福祉施設のことです。経に登場するシュリーマーラー夫人の仏像を本堂に祀ったことから、「勝鬘院(しょうまんいん)」という名前がつけられました。当寺院の御本尊は「愛染明王」と言われ、仏法の守護者である明王の一種です。愛染明王は恋愛成就のご利益があることから、大阪の人々からは「愛染さん」の名で親しまれています。境内には愛染さんを祀る金堂を始め、豊臣秀吉が再建した桃山時代の代表作で、国の重要文化財でもある多宝塔、そして恋愛成就のご利益がある「愛染めの霊水」などがあり、若い女性に人気のスポットとなっています。また、天神祭と住吉祭と並び、大阪の三大夏祭りの一つとして知られる愛染祭が毎年6月から7月2日にかけて行われ、この時期になると約20万人の参拝客で賑わいます。
住所
〒543-0075 大阪市天王寺区夕陽ヶ丘町5-36
アクセス
Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩2分
電話番号
06-6779-5800
料金
参拝・拝観無料
営業時間
9:00~16:30