聖天山古墳は、大阪市阿倍野区松虫通の聖天山公園内の北東部に位置する直径13m、高さ3mほどの小古墳です。外周を高さ3m程の石垣で保護されており、大きなクスノキが古墳の中央に立っています。聖天山古墳には標識がない為、古墳と気づかない人もいます。1951年には当古墳から埴輪、土器、直刀、馬具等が出土しました。当古墳が存在する聖天山は天保山、御勝山、茶臼山、帝塚山と並び大阪五低山の一つとして知られており、標高は14mとなっていますが山ではなく、古墳であると考えられています。また、山頂にある正圓寺は地元の人からは「聖天さん」の名で親しまれています。1723年、当山に京都大通寺より和尚が訪れ歓喜天を自刻し、それを御本尊としました。また、当山では聖天信仰が盛んに行われていた為、「聖天さん」という呼び名が定着しました。当寺院の御本尊である歓喜天は一木彫像で、国内最大の「聖天さん」と言われていますが、秘仏となっており一般公開はしていません。
住所
〒545-0043 大阪府大阪市阿倍野区松虫通3-2
アクセス
阪堺電軌阪堺線「聖天坂駅」